超硬合金の歴史

超硬合金は1923年、ドイツのK. Schröterによって製法が開発されたことにさかのぼります。これを製品化したのがドイツのFriedlich Krupp社で、「Widia」と名付けて1926年に発売が開始されました。日本でも時をおかずに超硬合金の研究・開発が始まり、三菱マテリアル株式会社の前身である三菱鉱業株式会社は「トリディア」を開発、日本を代表する超硬合金メーカーの道を歩んできました。

三菱鉱業株式会社は、1940年代に主事業であった自社の非鉄金属鉱山における削岩作業用の建設工具を開発、トリディアで培った耐衝撃性の高い超硬合金が、建設工具にも利用され、工具の長寿命化に大きく寄与しました。1980年代からは、建設工具の外販も開始し、鉱山はもとより、日本の新幹線や道路トンネル、水力発電用ダムなどの主要なインフラ基盤工事でも高い評価を得ています。

当社は、耐摩工具、建設工具、超硬素材のリーディングカンパニーとして、インフラ基盤を支える鉄鋼産業やエレクトロニクス、衛生産業、鉱山・コンストラクション市場など幅広い分野に向けて、三菱マテリアル株式会社の超硬製品である「DIAEDGE」ブランドとして様々な製品・素材を供給し続けます。

三菱金属株式会社・東京製作所(1960年頃)三菱金属株式会社・東京製作所(1960年頃)